新型コロナの影響で、木材の価格に異変が起きています。木材の供給が不足し価格が高騰、「ウッドショック」とまで言われる事態になっています。実は、日本で使われている木材は約6割を輸入に頼っています。この輸入材の価格が高騰しているのです。日本の木材消費量は高度経済成長期の3分の1にまで落ち込んでいますが、まだまだ世界最大の木材輸入国です。
テーサム
でも、なんで木材価格が高騰してるのよ?
木材の価格高騰の背景には、輸入元であるアメリカの事情があります。アメリカは世界最大の木材生産国であり、消費国でもあります。アメリカはコロナからの回復が最も早くしました。今はコロナもどこ吹く風で、国内需要が旺盛です。リモートワークの拡大などで、郊外に家を建てる需要も高まっています。この、アメリカの内需に対応するために、日本への輸出は後回しになっているのです。また、船で輸送するためのコンテナも不足していて、これを需要が逼迫する原因の一つと言われています。
シカゴ商品取引所の木材先物価格を見ると、過去最高水準にまで跳ね上がっているのが分かります。
https://www.ig.com/jp/commodities/markets-commodities/lumber
テーサム
ほんで、どんくらい続きそうなのよ?
コロナ禍がいつ終わるかも流動的だし、将来の需給関係や価格動向を予測するのは難しいので、分かりません。