テーサム
こんにちは。資産運用ブログ・テーサムネットを運営しているテーサムです。テーサムはさわかみファンドの運用報告書をよく読んで勉強しています
「さわかみファンド」が、世界最大の半導体受託生産企業「台湾セミコンダクター(TSMC)を新規にファンドに組み入れていました。
なかなか海外の銘柄を組み入れる事ないので目立ちますね。
半導体は「産業の米」と呼ばれています。自動車からスマートフォン、家電製品に至るまで、あらゆるものの製造に不可欠な役割を果たしているからです。
今、世界で半導体不足が起きています。
ホンダ、日産、トヨタ、スバル、フォルクスワーゲン、ダイムラー、フォードは、半導体不足のために減産を発表しています。
自動車メーカーや部品メーカーは昨年、コロナの大流行で売上が落ち込んだ後、半導体の受注を減らしましたが、公共交通機関の混雑を避けるため、自動車を購入する人が増え、需要は予想外に回復しました。
急遽、部品メーカーはチップメーカーに発注するために奔走しましたが、思うようには確保できません。リモートワークが増え、売上が急増しているスマホやパソコンメーカーからの注文が殺到しフル稼働しているからです。
それ以外にも原因があります。
- 一つは、米国と中国の間で緊張が高まりです。
昨年12月、アメリカ政府は中国最大の半導体製造メーカーSMICなどをブラックリストに追加しました。そこで世界中の企業からの注文が、台湾のメーカーに殺到しています。
- もう一つは、温室効果ガスの排出を2050年までにゼロを目指すヨーロッパの動きです。
2019年12月に発表された「欧州グリーンディール」は、エネルギー効率を達成するための、より性能の高い半導体の需要が増えています。
半導体の不足は、地政学的リスク、デジタル化、環境に配慮した社会への動きなどの影響を受けていて、当分の間不足が続く事になりそうです。