ギグワーカーとは?
ギグワーカーとは、必要なときに必要なだけ仕事をする人のことです。
言葉の由来は、ミュージシャンの即興的な一回限りの演奏を意味する英語「gig」と、「worker」です。欧米で広まった働き方で、日本でもコロナ禍の社会変化の中で、フードデリバリー業界をはじめとする幅広い職種に広がっています。街中でUber Eatsの配達員を見ない人はありませんもんね。
人材仲介のランサーズによると、現在フリーランス人口は約1670万人ですが、新型コロナウイルスによる失業者の増加や雇用不安で「ギグワーカー」が増えているそうです。
●働く側のメリット
曜日や時間を気にせず働けて、自分の裁量で調整できる。空いた時間にお金を稼げるので、コロナの収入減を補うことができます。
●雇用者側のメリット
ギグワーカーでやりくりすることで、人件費を抑えることができる。
急な欠員によるシフト調整ができないという問題は、コロナ以前からさまざまな職種が抱えている問題でした。かつては「日雇い労働者」が補っていましたが、2012年の法改正により、学生と60歳以上の人以外は原則禁止となっています。
●デメリット
負の側面もあります。先行してギグワーカーが普及した国では、「雇用保険や法などで保護されていない」「収入が不安定」「将来のキャリア形成が難しい」といった問題が顕在化しています。
不安定な時代だからこそ、必要な時に出勤できるギグワーカーが求められてますが、今後日本でも、こうした問題はますます顕在化していくでしょう。